介護職の資格種類、その取り方
資格ごとに見る介護職の資格とその職務内容
介護職に従事する者の資格として、以下が挙げられる。
・介護福祉士
・看護助手
・社会福祉士
介護福祉士は、介護職の中で唯一の国家資格である。ケアマネージャーが決めた計画書に沿って、要介護者に対して援助を行う。職務としては、身体介護、生活援助、介護を必要とする本人や家族へのサポート、相談に乗ること、そして社会的活動の支援が挙げられる。
看護助手は主に病院で、看護師のサポートをする仕事である。簡単な事務作業や病院の機材のチェック、伝票やカルテの作成、病院内の清掃に加え、患者に対する介助である食事介助、排せつ介助、おむつ交換なども行うため、介護職の1つとして挙げられる。
社会福祉士は、寝たきりの高齢者や身体障碍者などに支援を行う職種である。役所で働くことが多いが、病院などの保健医療機関で働くこともある。高齢者の直接の介護以外に、高齢者や障がい者への支援や、それに関する相談を行う。
介護職の資格を取るやり方
かつて、介護職の最も取りやすいスタートラインの資格として、ホームヘルパー2級が存在した。これは2013年には廃止されたが、現在はそれに代わって介護職員初任者研修が存在する。130時間の基礎知識・倫理・実務の学習を経て、試験を受けることで資格を得ることができる。
その先に存在するのが実務者研修であり、これを確保すれば喀痰吸引までの簡単な医療行為をすることができる。必要な受講時間は450時間である。こうして、最終的に、唯一の介護に関する国家資格である介護福祉士を取得することができる。これは福祉に関する学校を卒業するか、実務・研修を修了していくルートで得ることができる。
最終的に資格を得るほうができることは増えるが、その資格につながるルートはそれぞれである。資格を持たないまま実務に関わり、その実務従事時間を経てから資格を取得していくことも可能なのだ。